エリザベス女王の葬儀関連で、イギリスが世界に誇る文化の一端を、映像で再確認できました。
不謹慎ではありますが、王族、国家群、国家、国民、歴史、文化など。。。それらが織り成す、とても素晴らしい映像だったかと思います。
特にロートアイアン屋としましては、歴史的な建物、その装飾、そして当然ロートアイアンによる各種製作品に目が行ってしまいました。
さすがロートアイアンの本場ヨーロッパ、本物の凄みに、改めて感動しました。
例えば、今回の写真は葬儀が行われていたウェストミンスター寺院のロートアイアンのゲート(門扉、門)です。
王室専用のゲートだとか。
そのためか、華美な派手さは抑えられ、歴史の重み、格式、気品、威厳、荘厳さ、それでいて表に出さない豪華さ、そんなところが感じられて、それがまた素晴らしいですよね。
これぞ本物のみが醸し出す大人の色気と言ったところでしょうか、逆に最高に「おしゃれ」です。
こんな素敵なゲート(門扉、門)が、日本にもいくらでもあれば良いのにと思いますが、無いんですよね。それが本場と、近年になって真似を始めた日本との、決定的な差だと思います。
ちなみにウェストミンスター寺院ですが、当初の建築は11世紀だと言いますから、このロートアイアンのゲート(門扉、門)も、その時からあったとしてもおかしくありません。
仮にそうだとしますと、実に900年近く経っていることになります。
もちろん、きちんと調べた訳ではありませんが、可能性だけでも、とんでもないことです。
その悠久の歴史が醸し出す経年美は、決して真似出来るものではありません。
記事:ロートアイアンデザイナーT