前回記事の続きになりますが、東京都心部へのアクセスも便利な関東某所に誕生しました、ロートアイアンを豊かに配置した、おしゃれ過ぎる賃貸マンションをご紹介します【1】。
*ロートアイアンも、外構・植栽も、おおかたの工事は終わっていますが、細かい工事は残している段階です。ご了承ください。
今回のカットは、正面ゲートを中心にしたものです。中央のロートアイアンのおしゃれ過ぎる正面ゲートは、あくまで装飾をメインの目的にした贅沢なもの。通用口は別にあります(後日どこかでご紹介します)。
本場ヨーロッパの宮殿やお城も、正面ゲートは普段は使っておらず、あくまで最高位の来賓があった時のみ使用するものです。
このゲートにも、そんな時が訪れるでしょうか(笑
しかし、これだけおしゃれな賃貸住宅を、日本で他に見ることがあるでしょうか。
建設業界最大手ダイワハウス出身の私としましては、大手ハウスメーカーのハコのような賃貸や、賃貸専門業界各社のさらに劣悪な賃貸ばかり見るに、そんなところの住人には、情緒も育たず、豊かな感性も磨かれず、デザインの才能など1ミリも伸ばせない、そう感じ続けてきました。
しかし、ここならどうでしょう。
もちろん、経営ですから、1棟ごとの収支は最優先事項でしょう。しかしながら、少子高齢化、人口減少、地方崩壊、空き家の増加が進むこの日本において、今まで通りのロジックで賃貸経営が上手くいく保証がどこにあるのでしょうか。
銀行、建設会社、不動産会社、保証会社は、建てさせる時だけ良い顔をして、いざとなれば何も助けてくれません。
このプロジェクトは、そんな日本の賃貸住宅の常識に、大きな一石を投じるものなのかも知れません。
最後に一点、私としましては何度も繰り返していることですが、このお客様も敷地の多くを庭園としてしつらえ、手間を掛けてお世話をし、地域環境のことを想いめぐらせ、それが故に素敵な賃貸住宅として輝いて見えます。
そのおかげもあって、私どものロートアイアンの各種製作品が、とても美しく映えるのです。
さすがヨーロッパ由来のロートアイアンですから、世界一とも言える美しさのヨーロッパの街並みよろしく、植栽や草花もトータルに美しく生かす文化の昇華、その一言に尽きるのだと思います。
建物だけでなし、庭園だけでなし、ロートアイアンだけでなし、すべてがセットになって、ようやく美しい邸宅、街並みを育てていくものだと思います。
お客様に感謝ですね!
記事:ロートアイアンデザイナーT