ロートアイアン キャノピー おしゃれ 巨大 大開口 オリーブ

ロートアイアンのキャノピー #003

 ロートアイアンのキャノピー#003は、日本有数の高級エリア、港区の中でも、さらに洗練された西麻布に新たに誕生した2店の店舗(飲食店・関係の物販店)のための正面ゲートの一部として製作されたものです。
 西麻布の方々でさえ必ず足を止めて見ていくほどで、あまりにも素晴らしい見映えに仕上がりました。このキャノピーを含めて、ゲート・門扉・門のジャンルでは「日本一」と言いたいほどの「日本有数」さと称しても良いものになったと自負しています。

 ゲート全体では、全幅約7.6m、高さが最高部で約2.9mと圧倒的で、これだけでも他では見ることの出来ない威容を誇りますが、今回はその大きさよりも、唯一無二のオリジナリティ溢れるデザイン性にご注目いただきたいところです。

 オリーブの森にいざなわれた動物達が織りなす、大キャンパスに描かれた物語のような世界観は、私の知り得る限り、他にはありません。何とも説明が難しいところですが、日本的に言えば、昔懐かしい「影絵」「切り絵」の世界観でしょうか。それほどの、もはや芸術の域に達したデザイン性だと自負しています。
 まさに、都会の喧騒をひと時忘れて、森の中にいざなわれ、ゆっくりとした上質な時間を過ごしていただきたい、そんな店舗オーナー様の優しいお気持ちが伝わってくるようです。

 この上部に取り付けられるキャノピーですので、もちろん装飾デザインは全体に合わせてオリーブの枝をモチーフとした装飾です。
 6連折れ戸の大開口・全開口扉の上部で、幅5360m、出幅950mmと、見たことのないほどの巨大さです。
 その向こうに見える1階店舗用のメインアプローチ上で、幅1758mm、出幅827mmと、これでようやく普通のサイズ感ですが、両者は繋がって見えるようにデザインしていますので、キャノピーだけでも全幅7118mm、もはや圧巻、壮観、絶景の圧倒的なサイズ感と言えます。

 ちなみに、これらのオリーブの葉や、実、ラベンダーの花や葉の装飾は、今回のためだけに特別に型から起こして製作したものになります。
 これが、その苦労もあいまって、とても感動する出来映えになっています!

 店舗のアプローチの雨よけと、店舗のデザイン性を兼ね備えましたキャノピーですので、その素材がガラスですと、万が一飛来物などで割れた時に、お客様などにお怪我を負わせてしまう危険性があります。
 ですから、昨今ではこうしたアクリル板を使うことがほとんどだと思います。
 しかしながらアクリル板ですと、表情が無い、経年美とならずに経年劣化しやすい、そうしたデメリットが前面に出て来がちなのも、また事実。実に悩ましいところです。
 しかも屋根の庇材ですから、雨で汚れやすく、透明という訳にはいかず、いつも乳白色を使っていましたが。。。
 乳白色のアクリル板は、モダンなペロッとした建物のバルコニー手すりなどには合うのかも知れませんが、悠久の歴史と伝統を誇るロートアイアンに合わせると、正直合わなさ加減が酷すぎて、さらなる悩みの種でした。

 今回からは、以前で言うところの曇りガラスの一種、業界で言うところの「型板」ガラスのデザインのアクリル板を使ってみることにしました。
 ガラスの片側がガタガタしていて、曇りガラスっぽくなっている、よくある例のモノです。

 そもそも、「曇り」はすべて、ヨーロッパの外灯がガス灯だった頃に、ガスですからガラスの内側がススけて曇ってきている、その何とも言えない風情や色気を表現したくて、それを目指したものと思われます。
 これが一番近いのかな。。。そう納得するしかありませんが、今のところ、これがベターな素材だと思いました。

 ちなみにベストは、自らステンドグラスを製作されるというお客様とお話した時にハッとさせられたのですが、屋根の庇材のためにステンドグラスを製作する、そのことだと思います。
 ヨーロッパの教会のように激しい絵柄でなくても、濡れ色のガラスのような透明系のガラスの組み合わせで良いのです。
 そんな素敵なキャノピーは無いだろうなあ、想像するだけで楽しくなってきますが、いつか製作してみたいですね!

 これほどのゲートでしたら、このような店舗の正面を飾るゲートとしてはもちろんのこと、邸宅や別荘、大使館、ホテル、リゾート、レストラン、エステ・サロン、ヨーロッパの高級ブランドや、外車を扱うショールーム、結婚式場など、幅広いラグジュアリーブランドの顔としても「ふさわしい」ゲートと言えます。
 フルオーダーメイド、ハンドメイドの醍醐味が余すところなく発揮された、もはやロートアイアンの域を超えた新しいロートアイアンの世界とも言えるのではないでしょうか。

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