今年のサイクルロードレース界の最後のビッグイベント、ブエルタ・ア・エスパーニャも、もう最終版、第17ステージまでやってきました。
今日のアングリル峠山頂フィニッシュのクイーンステージが終わると、残り4日間。
ブエルタが終わってしまうと、サイクルロードレース界もシーズンオフに突入といった風情です。様々なメジャースポーツが閉幕していって、スポーツファンには寂しい季節になりますね。
レムコ・エヴェネプールは、また途中(第13ステージ)で失速、脱落。この人、何でこんなにいつも前評判だけ高いのかしら。これではツール・ド・フランスなんて勝てない気がします。それか、勝てるチームに移籍するのが先なのか。ツールで勝てそうなスターが不在となっているイネオスなんて、ウィンウィンで面白そうなんですが。
今年のツールも結局総合優勝してしまったヴィンゲゴーが、今日次第ではこのブエルタも総合優勝しまいそうな雰囲気で、来年以降彼を止めるにはポガチャルの他にもう一人二人候補が必要でしょう。
その方が、レース全体が盛り上がると思いますし。
さて、写真は最終日、21日間を走ってきたレースのゴール地点となる、マドリードのレティーロ公園のロートアイアンのフェンスです(笑。
とてもシンプルなデザインのフェンスですが、この写真だけでも、ヨーロッパの街並みがなぜ美しいのか、そのエレメントがぎっしり詰まっていると思います。
そもそも、まずはマドリード中心部でありながら、レティーロ公園のような非常に広大な公園が、ここだけでなく数多く点在していること。
道路は広く、両側歩道付き、歩道には街路樹付き、当然電柱も電線も無し。
しかもロートアイアンが侵入は防ぎながらも視線はさえぎらないため、道路も空もより広く見える一助になっています。
それに加えて、それぞれの建物が美しく、調和が取れていて、緑が豊か。都市計画上、無駄な看板やら表示物やら、高層建築物やらを排除し、メリハリを効かせています(あるところには、ある)。
こうして考えますと、ヨーロッパの美しい建物や街並みには、ロートアイアンが必須アイテムであることが、よくわかります。
広大なレティーロ公園内には、鉄とガラスで構成された美しいクリスタル宮殿なども点在していて、ロートアイアン業者としてはとても興味深いスポットです。
あと4日後、ブエルタの総合勝者は、ヴィンゲゴーでしょうか。
記事:ロートアイアンデザイナーT