ベトナムのGDP成長率は、2022年でも8.02%という高成長が続いているというデータを見て、改めてベトナムの凄みを感じました。
IMFによると、今年2023年も6.2%という高成長を予測していて、これは世界で13位、東南アジアではトップの数字だそうです。
一方の日本は、失われた30年という長期停滞を経て、遂には日本の消滅の危機というショッキングな言葉まで飛び交い始め、暗いニュースばかりが続いています。
それがベトナムでは、若者達しかいない街中(何と国全体の平均年齢がまだ30歳前後だそうで)で、将来を一瞬たりとも疑うことのない明るさの中、大変な盛り上がりを見せていることを考えると、余計に鬱屈した気持ちになる面と、そんな国で仕事を出来る喜びと、両方の気持ちが入り混じって、より複雑な心境です。
ただ。。。ベトナムの成功を単純に喜んでいられないのも、また事実。
それだけ高成長を続けているということは、ベトナム全体の購買力平価が上がり続けていて、給料が上がり続けていて、物価が上がり続けていて。。。ベトナムにとっては良いことばかりですが、ベトナムでものづくりをして、製作品を輸入して、という商売をしている以上、原価が上がり続けるということとイコールな訳ですから、これは単純に喜んでばかりはいられません。
同じ旧フランス領インドシナのカンボジア、ラオスに製作拠点を移すことをコロナ前に考え始めましたが、コロナで中断しました。
ようやく往来が通常化し始めた昨今、また検討を本格化せざるを得ない時期が、近くやってくるのでしょう。
記事:ロートアイアンデザイナーT