自由が丘の、おしゃれでカッコいいロートアイアンの巨大ゲートに、目隠し用のアクリル板を貼ったところ、意外なほど良かったです!
前回記事では暖色系の光を後ろから当てたVer.のご紹介でしたので、今回は、白系の光Ver.です。
具体的に何が良かったか?などは、前回記事を是非ご参照ください。
アクリルの柄を、今回は両面マット柄(=ガラスで言うところのサンドブラスト的なもの)にしました。もちろん、アクリル板はガラス代替の新建材の代表格みたいなものですから、モダン寄りなデザインに合うものだと認識しています。
アルミによるペラペラな工場大量生産既製品に取り付けるものだと。
ですから、いつもはロートアイアン各種製作品に、目隠しなどでアクリル板を取り付けることには反対していました。両者の特徴があまりに正反対過ぎるため、合わないと思っていたのです。
ただ、今回のロートアイアンの巨大ゲートのデザインは、ロートアイアン伝統の柄を基調にしているものの、フレームや装飾を構成する鉄部には、鍛鉄していた時代をオマージュした(=鉄を打ち付けたような)凹凸が入ったものではなく、あえてフラットなものを選択しましたから、いつもよりはモダン寄りなデザインに仕上がったことも事実。
これによって、上記のような限定的な条件が重なった時に限りますが、ロートアイアンにアクリル板も、意外にも合うものだという印象を持てたのは、目から鱗な経験でした。
さて、同じような話ですが、紀元前から悠久の歴史を重ねてきた建材であるロートアイアンは、それこそ松明の時代から、その後のオイルによるランプ、ガス灯と、炎の色(暖色系・オレンジ系)の光と共に長い年月を重ねてきました。
ですから、電気による照明の現代になっても、暖色系の電球との相性が良いと思っています。
しかしながら、今回のモダン寄りなデザインのロートアイアンの巨大ゲートと、マット柄のアクリル板の組み合わせにおいては、白系の光でも悪くないではありませんか!
そんな印象を持ったことは、過去に一度もありませんでした。これまた目から鱗な経験でしたね。
ここまで来ると、もう個人の好みの問題でしょうか。
皆さまは、どちらの色みがお好きですか?
外構工事にとって、いえ、建築全体の印象にとっては、照明デザインもとても大切ですね。一日の半分は夜なのですから。
ようやく最終フェーズまで来ましたが、まだまだ細かい工事の最中です。
残すは、日中の最終的な完成写真を、どこかでご紹介していきたいと思います。
皆さまも、是非!
記事:ロートアイアンデザイナーT