横浜の邸宅の、ロートアイアンの巨大ゲートに、電動開閉装置を後付けしました

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 横浜の邸宅の、ロートアイアンの巨大ゲートに、電動開閉装置を後付けしました。
 やはり車の出入りには、電動開閉が必須ですね!特に前面道路の交通量がそれなりにある場合や、雨の時に、わざわざ車を降りて手動で開閉するより、車内から(もしくは邸宅内から)リモコンでピッっとするだけの方が、スムーズですし、おしゃれですし、何よりカッコいい!
 まさに欧米の映画の世界です。

 機構としては、これだけの大きさの扉を腕で引っ張るタイプのため、かなり分厚い鉄板に開けた穴に通した軸を回っていて、寸法も思った以上にシビアです。
 これらを溶接して取り付けていきますので、ロートアイアンの扉側も広範囲で溶接焼けしてしまい、ほとんど全塗装に近い補修になりますが、得られる効果の大きさを考えれば、これもまた一興でしょう。
 それに、こんなことはアルミ製品では不可能に近い。
 後から何かと追加工事できるのも、ロートアイアン(鉄)製作品の強みです。

 写真は、向かって右側片側だけを塗装補修した途中段階です(補修中のため、電動開閉装置はオフにして、扉も完全には閉めていません)。
 電動開閉装置の腕のカラーリングがシルバー色中心でして、取り付けた後に腕が目立ってしまっては興ざめです。本当は姿形も見えないものにしたいくらいです。
 この腕の存在感を消すため、扉と同じ黒色塗装してみたのですが、やはりこちらの方が目立たなくなってより良いですね。

 さて、ゲートや門扉に電動開閉装置を取り付けたくて、日本でどこか見積を取ろうとしても、なかなか見つかりません。
 それはそうですよね、どなたか知り合いにゲートや門扉を電動開閉させている方が、いらっしゃいますか?
 日本では、なかなか希少なケースだと思います。
 諦めてアルミの上に跳ね上げるタイプのものを取り付ける方が多いと思いますが、上に跳ね上げるだけに、相当軽くしないといけません。
 そうなると、扉自体のデザインが、相当ショボい。いや、デザイン性なんてありません。邸宅の見た目をすべてブチ壊しています。
 しかし、本物を取り付けている方が希少なケースだということは、対する専門業者数も希少、つまり探しても見つからないし、見つかっても相当高額になってしまう訳です。

 私どもも、この邸宅のデザインをしている最中に、そのことを相当に悩みました。
 下手をすると、電動開閉装置の材工金額の方が、このロートアイアンの巨大ゲートの値段くらいしてしまうのです。
 せっかく私どもがロートアイアン製作品のご提供価格を、業界大手の半額近くまで頑張って下げているのに、それでは全く本末転倒ではありませんか。それなら自分達も値段を上げたいわ!って話です。

 それが、私どもがロートアイアンを製作しているベトナムで探したところ、あったんです。
 しかも、今回のものはイタリア製。
 それが、日本で取った見積の半額くらいで出来るとなれば。。。速攻で、飛びつきました。
 ヨーロッパともベトナムとも電圧が違うなど、実際に取り付けて動作確認してみないと若干不安がありましたが、今回やってみたことで、普通に動作することも確認できました。
 これならば、日本中に電動開閉装置を取り付けたいと思っている方はたくさんいらっしゃると思うので、販売してみるのも良いかと思った次第です。
 
 現在は、補修などをすべて終えてキレイな状態に戻りましたので、そのうちドローンを用意して、実際に車でアプローチする感じの動画を撮ってみたいですね!
 その際はまたご紹介させていただきます。

記事:ロートアイアンデザイナーT