2022年に続きまして、2023年も改めて価格改定を行っています。
この2年間で、実に10%前後の値上げとなりまして、大変心苦しいところではありますが、業界他社も同じ状況だと思いますので、私どもの価格優位性は、相対的には変わらないものと思います。
値上げの大きな要因は、3点です。
まず1点目、私どもの製作はベトナム工場で行っていますが、添付の資料の通り、ベトナムが高度成長を続けていることにあります。ベトナムのGDP成長率は、実に、2022年でも8.02%という高成長。IMFによると、今年2023年も6.2%という高成長を予測していて、これは世界で13位、東南アジアではトップの数字だそうです。
対して日本は、失われた30年という長期停滞を経て、遂には日本の消滅の危機というショッキングな言葉まで飛び交い始め、暗いニュースばかりが続いています。ですから、国内にいるとわからないのですが、ことベトナムと日本の価格差が、凄い勢いで縮まり続けているということです。
製作原価が上がり続けているため、これに対応させていただかざるを得ません。
次に2点目ですが、物流価格の国際的な上昇です。
世界的なコンテナ不足から、異常な上昇をしていた国際物流価格は、最近では一転余剰フェーズに移ってきたというニュースもありますが、価格が元の状態に戻るのには、まだしばらく時間を要するのかも知れません。
ただ、ウクライナ情勢などによりエネルギー価格の大幅な上昇が痛手となって、コンテナ不足とは別の要因で物流価格が上昇し続けています。
物流原価が上がり続けているため、これに対応させていただかざるを得ません。
そして3点目ですが、激しい円安です。
ベトナムの通貨ドンは、実質的にドルペック制を敷いており、対ドルの円安がそのままの率でベトナムドンに対しても響いています。
これは様々なところで影響を及ぼします。
あまりに急激でしたので、製品代金に反映させ切れませんで、為替調整金として別途見積をさせていただくことにしました。
これについては、また改めてお知らせさせていただきます。