ロートアイアンの門扉・門・ゲート #101

 ロートアイアンの門扉・門・ゲート#101は、日本の最高級住宅地の一つ、港区・西麻布に佇むこの大邸宅にとっては、何個も取り付ける巨大なゲートや門扉と一緒に製作された中のひとつであって、しかも人目につかない裏口の門扉です。
 しかしながら、デザインとセキュリティのバランスを確保するために、大きさが全幅約1.7m、高さがランプも含めると最高部で約2.2mもあり、日本で一般的なアルミのチープな門扉に比べると、かなりの大きさと太さ、そして何よりツタと葉っぱの豊かな装飾がおしゃれです。
 この邸宅にとっては、その他のゲートや門扉が圧倒的過ぎて、この裏口の門扉は大きさ的にもデザイン的にも、とても「かわいい」と思えてしまうのですが。。。

 構造的には、中央の大きな扉がメインの扉、右側の小さな扉が子扉、左側はFIXパネルになっています。日本的に表現するならば、片袖FIXパネル付き親子門扉です。
 裏口の門扉ということもあり、フレームは長方形のみで構成し、過度な装飾は控えています。それでいて、どうにも抑えられない「気品」や「おしゃれさ」が「じわじわと」にじみ出てしまっている辺りが、「かわいい」という印象になるのでしょうか。

 今回さらに特徴的なのが、門扉の装飾に使用した葉っぱを利用して新しくデザインしたランプを、両側の細いパネル(扉)を門柱に見立てて、そのうえにいただいたことです。
 これがまた、なかなかに「おしゃれ」に仕上がりました。
 デザインコードを合わせた門扉とランプ、その両方が引き立てあって、全体の見映えが高まっていることが理解できます。
 これもまた、フルオーダーメイド・ハンドメイドの最大の醍醐味ではないでしょうか。

 最後に、このロートアイアンの門扉の周辺には、裏口と言えどもおしゃれに植栽が配されていて、文字通り全体の見映えに花を添えてくれています。
 ロートアイアンはヨーロッパ由来の建材ですが、まさにヨーロッパの街並みや邸宅が美しいのは、ヨーロッパが文化的に植栽や草花を見事なまでに生活に取り入れているからだとも言えます。
 ロートアイアンと植栽や草花は切っても切れないものであり、植栽や草花があるからこそ、ロートアイアンがより美しく映えるのです。

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